ブログのスポンサー制度はいいことがない。ブログだけで生きていくなんてことはしない
リアル乞食にはなりたくない…
【報告】無職になりました
8月15日、よっこいは無職になりました。
今日から無職なわけですが、就労移行支援の見学、記事提出、保険証郵送と逆にやることが増えました
— Yokkoi41 (@yokkoi41) 2018年8月15日
盆に動くスタイルです
といっても休職期間満了によるものなので、いつもとなんら変わりはありません。
さて、秋から就労移行支援に通うことにしました。
退職に伴い、リワークは8月いっぱいで終了予定です。
退職後はブロガー・ライターとしてフリーランスでやっていこうとも思ったのですが…
食べていけません。
(実家暮らしだから飢え死にすることはないけど…)
ブロガーとして成功するのはほんの一握りです。
憧れはありますが…夢だけはダメですね
著名なブロガーも、ブログで生きていくことを無条件に勧めているわけではありません。
僕は病気で制限はありますが、一応働くことはできます。
幸いにも、電車にも普通に乗れるし、復職可能の診断書を貰える程度には回復しています。
フリーランサーって、金銭面のリスクがありすぎるんですよね。
(1つめのボクトリさんの記事を見ればよく分かります)
安くても、毎月安定した収入は欲しいです。
最低賃金以下の月収が数年間続くと思うと、怖すぎます。
金銭面の不安からうつが悪化し、記事すら書けなくなり…なんて負のループに陥る未来が見えます。
傷病手当金の支給が終わると詰みます。
“お金のためのブログ”になると、このブログはつまらないものになり、好きなことも書けなくなるような気がします。
ブログと生活は切り離したい。
だから就労移行支援に通い、再就職のための準備をすることにしました。
兼業ブロガーとしてやっていこうと思います。
スポンサー制度はブロガーをダメにする
ここでようやく本題です。
スポンサーがついてるブログって、一見すごそうに見えます。
自分のブログにお金出してもらえるんですからね。
最初は「スポンサーすげぇ!」と思っていた
ひつじ田メイ子さんを例に出します。
このブログのヘッダーを作ってくれた人です。
僕が褒められてるので恐縮なんですが…汗
その経緯を説明します。
メイ子さんは過去にブログのスポンサーを募集されていました。
(参照:#スポンサーおじさんにプレゼンしたら、即スポンサー契約をしてもらえた - 理想の私が死んでいく)
私はどうしてもスポンサーが欲しいんだ!!
(その理由としては、難病のせいで毎月1万円以上医療費がかかるので、退職してからはデザインの勉強に回すお金を捻出することがこれから結構厳しかったりするので)
※上記記事より引用
という理由からでした。
そして実際にブログにスポンサーがついて、すげええ!と思いました。
ねぇ。すごいよね。
僕はメイ子さんのファンです。(唐突)
同じメンタル疾患仲間で、厳しい状況なのは痛いほど分かります。
そこで、僕はファッションバイヤーのMBさんという方にメイ子さんを紹介し、メイ子さんのスポンサーになってもらえないかお願いをしました。
僕がスポンサーになれればよかったんですが、休職中でお金に余裕がありませんでした。僕もお金欲しかったです
結果は「スポンサーにはなれないけど、支援者として10万円寄付する」というものでした。
今思えば、僕はだいぶぶっとんだお願いをしたなあと思っています。
MBさんは、スポンサー制度について以前から反対意見を示していて、一切の金銭関係を断り続けている人です。
そして今日からGUで連載持ってます。ラインから入れるのかな?これ宣伝するの嫌なんでなんとノーギャラwwで連載してます。経営者にあるまじき行為ww pic.twitter.com/5Uo1EVEPVO
— MB@幸服論、服着る、最おしゃ、トラハチ監修&著者スナックMB (@MBKnowerMag) 2017年11月3日
そんなことはすっかり忘れて、「スポンサーになってください」とメールしました。
後でやっちまったなぁ…と思いました。
さてここからは、僕も知らなかったスポンサー制度の弊害について書きます。
能力不足の露呈
自分の仕事道具を自分で買えないやつのスポンサーになりたいとか誰が思うんや!舐めんな😡 https://t.co/VLEWSxMnmb
— umi☆エルモだった人 (@itaru1215) 2018年8月14日
収益が落ちたからスポンサー募集ってどういうこと?スポンサーってマイナスの補填をする人なんだっけ…?
— DPNのなっちゃん (@natsuadvise) 2018年8月7日
ウィンウィンならまあいいんだけど。
「Googleの検索アルゴリズムの変更でアクセスが3分の1になりました。だからスポンサーになってください」なんて口が裂けても言えませんよ。
病気や障害で働きたくても働けない場合なら話は別です。
しかし、
- パソコン壊れました
- 収益が落ちました
なんて理由なら乞食呼ばわりされても仕方ありません。
みんながみんなイケハヤにはなれません。
情報の価値が落ちる
僕がMBさんにメイ子さんを紹介してから、メイ子さんの考えが変わりました。
基本的にお金をやりとりするということは、対等のやり取りがなければなりません。
等価交換というやつです。
そして、スポンサーとは、広告ビジネスです。
スポンサーと自分の価値を等価交換するには、自分の意向より、スポンサーの意向を反映せざる負えない力関係になってもおかしくないのです。(今回、幸い私は優しいスポンサー様についていただけたので、そうはなりませんでしたが)
自分が想像するよりも、見知らぬ人にお金をもらうことは重いことでした。
表現者がスポンサーに果たすべき義務のようなものを感じてしまえば、表現者は「自分の本当の表現からはややねじ曲がった何か」が生まれてしまうと思うのです。
もっと簡単に言うと、読者ではなくスポンサーの方を見て表現活動をしてしまうことになりかねない、と思ったのです。
スポンサーに顔を向けるのか。
読者に顔を向けるのか。
私は常に読者のためと自分の心に正直な文章を書きたいと思っています。
スポンサーがもちろん自分と同じ読者の方向を向いている場合もあると思います。
でも、「読者のため」と一口に言ってもやり方は人により千差万別です。
どんなに素晴らしく良い人だったとしても、自分と全てが同じ意見の人間はいません。
やりとりをする中で自分が変だと思うこと、「この主張は好きだけど、これは違うと思う」と真正直に喧嘩しようとも言い合える人でなければ、広告及びリターン型のスポンサーについてもらうのは、今後やめた方が良いだろうと、私の中では思いました。
(『服を着るならこんなふうに』のMBさんにブログスポンサーを断られたけど、10万円を寄付してもらった話 - 理想の私が死んでいくより引用。一部省略、赤字は筆者装飾)
「読者のために」が「スポンサーのために」になる
お金を貰うと、スポンサーを立てようとするでしょう。
“「この主張は好きだけど、これは違うと思う」と真正直に喧嘩しようとも言い合える”関係にはそうそうなりません。よほど図々しい人でもない限り。
お金をくれた人のことはなかなか批判できないですよね。納得いかないことがあったとしても。
「金払ったんだから、○○を紹介しろ」と圧力をかけられる可能性も十分にあります。(言われなくてもスポンサーのことは褒めるだろうけど)
そんな媚売りゴマすりブログ、読みたいですか?
スポンサーに媚売るのはテレビだけでいいです。よくないけど
引用した記事にもありますが、企業が行う商品説明や広告ではなく、Amazonのレビューのほうが情報として参考になります。
口コミがそうですよね。
レビューにお金が絡んでたら何も参考になりません。
レビューは自分の意思で自分で買って
ここで、僕のTwitterフォロワーの事例をあげます。
メンタルケアの商品の感想を呟いてほしいと依頼がきた。悔しい。私は今まで自分の経験や考えを呟いてきて、Twitterで励まし励まされ、皆とここまで一緒に闘ってきた。皆は私から商品を売りつけられるために、私をフォローしてるわけじゃないと知っている。私は皆と同じ立場。上でも下でもない。
— くーさん@双極性障害12年 (@kuu_san___) 2018年8月17日
「感想」なので、金銭のやり取りがあるのかはわかりません。
しかし、自分の意思で、自分で商品を買ってレビューするからこそ、その情報に価値が生まれるのです。
仮に良かった点、悪かった点を詳細にレビューしたとしても、自分の意思ではないのでレビューの価値は下がります。
▼こちらの記事が参考になります
本当に使用した感想だけを求められていたとしても、もし企業から直接メッセージが来たら批判は書きづらいと思います。ア●ウェイだったらどうかな…?
それにしてもくーさんのツイート、かっこいいです。
うさん臭さ満載のブロガーにはぜひ見習ってほしい。
そして極め付きがこれです。
これ、うつ病ブロガーも関係してるんだよなぁ。。
長くなったので次回につづきます…
※メイ子さんは「スポンサー制度は自分には合わないが、スポンサーを募集しているブロガーを否定するつもりはない」とのことです